
『読書感想文を書くのにどんな本を選んだらいいのか分からない…』
『小学校高学年にぴったりの本は?』
『小学生でも読みやすくて分かりやすいのはどんな本がある?』
毎年夏が来ると、夏休みで子供達はわくわくした気持ちが止まりませんね。
しかし、最後の最後まで残ってしまう夏休みの宿題といえば「読書感想文」です。
本を読むのが苦手なお子さんも、読みやすく面白い本があれば自ずと感想文のペンも進みますよ。
そこで今回は夏休みの読書感想文で、高学年の小学生におすすめの本10選を紹介していきます。
書き方のコツは、下記の記事を参考にしてください。
読書感想文で高学年の小学生におすすめの本10選
盲導犬クイールの一生
読書感想文に書く本として王道の一冊で人気がある、石黒謙吾著の「盲導犬クイールの一生」。
12歳で亡くなったラブラドール・レトリーバーの盲導犬クイールが、子犬から一人前の盲導犬になるまでの一生を描いたノンフィクション作品です。
ストーリーの内容は、まずこの盲導犬には、
- 生ませの親
- 育ての親(パピーウォーカー)
- しつけの親(訓練士)
と、3種類の親がいます。
それぞれ大切な役割を担った人々が、一匹の子犬クイールにどれほどの愛情を注ぎ、しつけ、教え、どのように育てていったかの一生が写真とともに紹介されており、涙無くては読めない作品に仕上がっています。
また、ページ数もさほど多くなく、スラスラと読める点がおすすめ!
感性が刺激され、自分の気持ちを言葉にのせやすい一冊です。
星の王子さま
「星の王子さま」のオリジナル版は、昔から本当に大人気ロングセラーの一冊です。
「おとなだって、はじめはみんな子どもだったのだから(でもそれを忘れずにいる人は、ほとんどいない)」
このフレーズを知らない大人はいないぐらい有名な言葉ですね。
この作品の世界観にきっと引き込まれるはずですよ。
本来ならこの本は大人に向けた童話ですが、小学生の読書感想文の一冊としてよく選ばれる本です。
その理由は読んだ人には分かりますよ。
バッテリー
児童文学として出版された後に文庫化された、あさのあつこ著の「バッテリー」。
この本はタイトルからみると野球小説のようなイメージがありますが、実際のところは少し違いますよ。
主人公の原田巧が、中学に入学する直前に引っ越しをすることになります。
全国レベルのピッチャーだった巧は、引っ越し先の近所に住んでいた永倉豪とバッテリーを組むことに。
しかし、その野球部で待ち受けていた現実とは…。
スポーツ好きの小学生には、ストーリーが入ってきやすいのではないでしょうか。
少年たちの成長をテーマにした一冊です。
注文の多い料理店
学校の授業や教科書で習う宮沢賢治著の「注文の多い料理店」。
宮沢賢治さんの代表作品の一つで、なによりも話の内容がすごく面白くて人気のある一冊です。
この本のストーリーは、今日も同じように人間は動物や生き物を殺めて食べています。
そして、都会からやってきたハンター達が猫に懲らしめられて泣き叫び、苦しめられ、あげ句の果てには…。
ストーリーの最後には想像もしなかった、どんでん返しが待っていますよ。
十五少年漂流記
「十五少年漂流記」のストーリーは、タイトル通り主人公は「15人の少年」。
その15人を乗せた船が沖に流され、暴風雨に見舞われどうにか一つの島にたどり着きます。
しかし、そこは無人島だったのです…。
少年たちは果たして、生き延びて故郷へ帰れるのか?
ハラハラドキドキしながら読める一冊ですよ。
十二歳
椰月(やづき)美智子著の「十二歳」。
12歳という年齢は大人というにはまだほど遠く、しかし子供と言ってしまえば幼すぎてもどかしい…。
なんと表現したらいいのか?言葉に表しにくい、誰もが通る12歳という年齢の気持ちが本に込められています。
思わず立ち留まって考えてしまうほど学びがたくさんあり、期待値が非常に高い一冊です。
トムは真夜中の庭で
子供の感性を磨くのにぴったりの新版「トムは真夜中の庭で」。
大人が夢中になれる本を数多く手がける、岩波文庫が改訂(かいてい)した一冊です。
この本のストーリーは友達もいなく退屈していたトムの目の前に、存在するはずもない庭園が目の前に突如として現れます。
そこで、ある女の子と友達になるのですが…。
この続きは、ぜひ作品を読んでみてくださいね。
クローディアの秘密
「クローディアの秘密」のストーリーは、退屈な主人公のクローディアが、
- 何か変わったことがしてみたい
- でも、ダサいのはいや
そこで家出することにし、目標を持って計画を立てる。
しかし、家出した先で、専門家でも解けないような美術品にまつわるミステリーに巻きこまれてしまいます。
時間を忘れて本の世界に没頭できる、子供の好奇心をくすぐる一冊です。
シートン動物記
全9巻で構成される「シートン動物記の幼年版1」。
動物の生態が、緻密(ちみつ)で正確に書かれている伝記です。
感性豊かな小学生の間に読破すれば、一生を通じて動物に対する見識を作るキッカケになるかもしれません。
どの巻を読んでも面白く、動物の生き方についてわかる一冊です。
セロ弾きのゴーシュ
宮沢賢治著の「セロ弾きのゴージュ」。
主人公のゴーシュは、活動写真館で働くセロ弾きの係です。
ただ、ゴーシュはセロ弾きがうまくなく、楽長にイジメられてしまいます。
そんなゴーシュの元にカッコウをはじめさまざまな動物たちが、次々と演奏の依頼を注文。
独特な世界観や動物たちのやり取り、成長していく人間模様に惹き込まれる一冊ですよ。
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高学年の小学生におすすめの本まとめ
小学生高学年の読書感想文におすすめの本はいかがでしたか?
本にはご存じの通り、
- フィクション
- ノンフィクション
とありますが、本の中に宿る世界観は現実世界とは別に、読み手によって変わる独特の世界がありますね。
「読書感想文」をきっかけに、「あぁ、本って面白い!!」という声が増えることを願っております。
今回は夏休みの読書感想文で、高学年の小学生におすすめの本10選を紹介しました。