
『今年のお月見はいつ?』
『お月見の意味は?』
『なぜお団子を食べるの?』
日本の秋の風物詩といえば、「お月見」ですね。
子供の頃からあまり意味も分からずに、十五夜に両親と一緒にお月様を眺めて、お団子を食べたことを思い出します。
ところで十五夜やお月見の意味って、皆さんご存じですか?
現在では、家庭でお月見をする習慣が少なくなってきているようですが、しかし今でも保育園や幼稚園では、「お月見会」をするところがあります。
子供達から、
- お月見ってなあに?
- 十五夜ってなあに?
と聞かれた時に答えられないと、大人としてちょっと恥ずかしいですね。
そこで今回は、
- 2022年の十五夜はいつ?
- 十五夜の意味や由来は?
- 十五夜・お月見の過ごし方は?
これらを中心に紹介していきます。
目次
2022年の十五夜はいつ?
今年の十五夜は、2022年9月10日(土)となっております。
そもそも十五夜とは、旧暦8月15日の満月のこと。
私たちが普段使っている暦は、新暦(グレゴリオ暦)で太陽暦の一種です。
旧暦は、新暦の前に使用していた暦で、月の満ち欠けによって日付が決められていました。
私たちの時代の新暦で8月15日は、真夏のイメージしかありませんね。
旧暦は新暦と約1カ月~1カ月半ほど、違いがありますので、旧暦の8月15日とは、新暦の9月中旬~10月上旬頃になるので、十五夜は「中秋(ちゅうしゅう)の名月」とも言われています。
ちなみに来年以降の十五夜は、
- 2023年9月29日
- 2024年9月17日
となっています。
ぜひ今年は、会社の帰り道やご自宅で、家族・恋人・友人たちとのんびり、十五夜の月を眺めてみてくださいね。
十五夜の意味や由来は?
続いては、十五夜の意味・由来について、詳しく紹介していきます。
十五夜の意味は?
十五夜とは、
- 中秋(ちゅうしゅう)の名月:秋の真ん中に出る満月のこと
- 芋名月(いもめいげつ):秋に収穫される農作物をお供えして、収穫を感謝する
と、呼ばれたりします。
十五夜とは満月を意味しており、月が出ない新月から満月になるまで約15日かかることから「十五夜」と、名づけられています。
9月から10月は空が澄んでいる日が多く、1年で一番満月が美しく見えることから、十五夜もしくは中秋の名月と呼ばれます。
しかし十五夜は、必ずしも満月とは限りません。
十五夜と聞くと満月のイメージですが、正確には1日前後ずれている年もあります。
その理由は、月が満月になる周期が、「14日~16日」と変動の幅があるからです。
近年で言うと、十五夜が満月だったのは「2013年」で、次に十五夜が満月になるのは「2021年」と、推測されています。
それでは、2013年「中秋の名月」の満月の映像(2:09)を、ご覧ください。
とても神秘的で美しく、キレイですね。
今年の満月が待ち遠しくなります。
十五夜の由来は?
十五夜の由来は、中国から伝わったという説もありますが、日本の平安時代までさかのぼります。
平安時代に貴族たちがキレイな月を見て、いわゆる「お月見」という宴会を始めたのが始まりです。
それから庶民に親しまれるようになったのは「江戸時代」のこと。
農作物が月の満ち欠けとともに育っていくことから、月は縁起が良い物とされていました。
このことから、一年で一番キレイに満月が見える十五夜に、
- 秋の農作物の収穫に感謝するお祭り
- 稲の豊作を祈るお祭り
を行い、人々に十五夜という風習が広がり、現在に至っています。
十五夜の過ごし方は?
参考元 https://www.astas.co.jp
何となく十五夜にお団子を食べたり、ススキを飾ったりしている人も、数多くいらっしゃると思います。
それでは最後に、一般的な十五夜の過ごし方について紹介していきます。
お月見をする
お月見とは、十五夜、つまり「旧暦の8月15日」に、お月様を鑑賞する行事のことを指します。
まずは、お月様を眺める場所である月見台を設置する。
そして、お月見のお供え物として、
- 月見団子
- ススキ
- サトイモなどの農作物
これらを用意して、月を眺めるのが伝統的です。
お供え物は下記のようなイメージで、飾ってくださいね。
参考元 https://kidsna.com/
月見台には、三宝(三方「さんぽう」)と言う道具があり、ご自宅にない場合は、
- お皿
- ミニテーブル
など簡単な物で作っても大丈夫ですよ。
お供えの意味は?
お月見の時にお供え物をする意味は、
- 農作物が収穫できてありがとう
- 農作物が立派に育ちますように
- 先祖の繋がりにありがとう
- 健康でいれますように
など、感謝やお願いをするためです。
それでは、十五夜のお月見にお供えをする品の意味を紹介していきます。
月見団子の意味は?
十五夜のお月見にお団子をお供えする意味は、お月様と同じ丸い団子をお供えして食べることで、健康と幸せを得られると言われています。
その他にも、丸い団子は満月を表し、秋の収穫への感謝の意味もあります。
もともとは、秋に収穫された作物で、作られたものが「団子」とされていました。
ススキの意味は?
十五夜のお月見にススキを飾る意味は、ススキの形が稲穂に似ていることから、秋の収穫への感謝が込められています。
また、ススキには「魔除け」の効果が、あるともされています。
サトイモなど農作物の意味は?
十五夜のお月見にサトイモをお供えする意味は、十五夜の別名「芋名月(いもめいげつ)」と言うように、イモ類や農作物など、収穫の感謝で、農作物をお供えする習慣があります。
サトイモやさつまいもをお供えする方が一般的には多いですね。
中にはぶどうなどの、蔓(つる)のある果物や農作物を、お供えしてから食べると、お月様と繋がりが強くなり縁起が良いとも考えられています。
お月見のお供えの品は食べて良いの?
十五夜のお月見の際にお供えをした物は、後でしっかりと食べてくださいね。
満月を見ながらお供え物を食べる事で、お月様から
- 幸せがもたらされる
- 豊作がもたらされる
と、考えられています。
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あとがき
お月見・十五夜の情報は、参考になりましたでしょうか?
お子様に十五夜やお月見を、説明するときのポイントは、
- 十五夜とは、1年で一番お月様がキレイな満月の日
- お月様を見て、願い事や感謝する
- 団子やイモ類をお供えして食べる
- お月様が幸せや健康をもってきてくれる
といったように、簡単に説明してあげるのが良いのではないでしょうか?
日本の古き良き伝統や風習を守り、伝えていくのも親の役目かもしれませんよ。
ぜひ、2022年9月10日土曜日の夜は、キレイな満月を見ながら楽しいお月見を過ごしてくださいね。
今回は、
- 2022年の十五夜はいつ?
- 十五夜の意味や由来
- 十五夜・お月見の過ごし方は?
これらを中心に紹介しました。