高校生の読書感想文の書き方|タイトルのつけ方やコツは?

『読書感想文が苦手…』

『文字数が多くてどう書けばいいのか分からない…』

『文字ばかりの本を読むのも、感想文を書くのもめんどくさい…』

 

読書感想文は、高校生になっても避けられない夏休みの宿題の1つです。

LINEやTwitterでは自分の気持ちを文章にできるのに、なぜ読書感想文ではうまく文字にできないのでしょうか?

もちろん量もある程度必要ですし、「何を書いて、何を伝えればいいのか?」分からないといった方が多くいます。

読書感想文は、文章の書き方のコツと流れをつかめば案外簡単に書けますよ。

そこで今回は、高校生の読書感想文の書き方について

  • 6つの構成分け
  • 3つの書き方のコツ

2つに分けて紹介していきます。

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感想文の構成の組み方

読書感想文の書き方

参考元 http://karakuchi-info.net

高校生の読書感想文の課題で、必要な文字数は一般的に、

  • 原稿用紙平均5枚程度
  • 約2,000文字前後

指定されていることが多いですね。

まず大まかな構成としては、6つの段落に分けて考えます。

  • タイトル
  • なぜその本を読もうと決めたのか?(約200文字)
  • 本のあらすじと簡単な内容(約200文字)
  • 印象に残った点、感銘を受けた箇所の紹介(約500文字)
  • 上記の自分なりの感想や意見を書く(約600文字)
  • 学びになったこと、今後に活かせることをまとめる(約500文字)

「に、2000文字!!」と考えると多いように感じますが、段落に分けることで、各章の目安の文字数が割り出せ、気持ちの面でも余裕がうまれます。

また、段落を変えていけば、読み手の先生も読みやすくなるという利点もありますよ。

読書感想文の構成で重要なポイントは、本を読んだ後に、

  • 自分なりの感想と意見
  • 学んだこと、未来にいかすこと

この2点がしっかりと書けていれば、理想的な読書感想文が仕上がります。

自分なりの意見や感想があることで、オリジナリティのある読書感想文に。

それでは、読書感想文の構成の組み方6つをそれぞれ詳しく解説していきます。

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構成①タイトルの付け方

高校生の読書感想文のタイトルの付け方

参考元:http://note24book.com

高校生が書く読書感想文のタイトルの付け方は、

  • シンプル
  • 本の目的やテーマ

大きく分けて2通りがあります。

まず、タイトルの書き方は、原稿用紙の1行目に3マスを開けて4マス目から書くことが基本。

2マス空けて、3マス目から書き始めても特に問題ありません。

タイトルは本を全部読んで読書感想文を書いてから作成した方が、いいタイトルを付けられるケースもあります。

タイトルに迷ったときは悩みすぎずに、すべてを書き終えた後にもう一度考え直してみてくださいね。

タイトルを付ける時のコツ
  • 「本のタイトル」を読んで
  • 「本のタイトル」が自分にもたらしたもの
  • 「本のタイトル」で受けた感銘
  • 「本のタイトル」に出会って感じたこと

この4点を意識してみてください。

本のテーマ別のタイトル例

【友達や家族】がテーマの本

  • 友達とのつながり
  • 「ありがとう」という言葉
  • 家族の愛
  • 支えあう関係

 

【夢や仕事】がテーマの本

  • 夢をあきらめない
  • 仕事への取り組み方
  • 自分の道
  • 生き抜く力

 

【戦争や政治】がテーマの本

  • 平和には何が大切なのか
  • 戦争を繰り返さないために
  • 政治には何が大切なのか
  • 今、私にできること

本の大まかなテーマや本質をタイトルにしてみたり、自分が本を読んで考えたことなどをタイトルに付けたりするのもいいですね。

後はしっかり本文で伝えましょう。

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構成②なぜその本を読もうと決めたのか?

積み上げられた本

高校生が書く読書感想文の最初の構成は、選んだ本の理由についてです。(※目安の文字数:200文字程度)

この項目は、

  • その本をどういう理由で選んだのか?
  • 読むきっかけは何だったのか?

ここから書き出すと楽に書き始められますね。

難しく考えすぎず、ある程度シンプルに書いても大丈夫です。

例えば、

  • 現在話題になっている本であるため
  • 以前話題になり読みたいと思ったから
  • 人から勧められて
  • 好きな作家が書いていたから
  • 興味のある分野のため
  • 今私に必要なテーマだったから

このような理由から書き始めて、

  • 興味を引かれた点
  • 少し詳しいきっかけ

などを書いていくと、200文字くらいになりますよ。

構成③本のあらすじと簡単な内容

あらすじ

続いての構成は、本のあらすじと簡単な内容を書いていくこと。(※目安の文字数:200文字程度)

間違ってはいけないのは、本の内容を詳しく書くと、文字数を稼いでいるだけだと読み手の先生に思われてしまいます。

読書感想文を書く本質は、あくまでも本を読んだ感想なので、内容やあらすじは大まかで大丈夫です。

例えば、

  • ネットに書かれている本の紹介方法
  • 本のあとがき
  • 本の書評

などを参考にしていくと、うまくまとめてあらすじが書けますよ。

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構成④印象に残った・感銘を受けた点

本を読んで感じたこと

続いての構成は、本を読んで印象に残った点、感銘受けた点を書いていくこと。(※目安の文字数:500文字程度)

この項目は、重要な部分の一つです。

本を読んでいく中で、

  • 一番心に響いた箇所
  • 登場人物のセリフ

など、印象に残っている点を読みながら付箋(ふせん)で目印しておくと、後から見返すときに分かりやすいですよ。

好きな映画や漫画を見たときに、一番興奮した場面を友達に話したり紹介するようにイメージして書くと伝わりやすいです。

読書感想文を上手に書くコツとしては、

  • 登場人物のセリフ
  • 本の言葉

一部を引用しながら書くことですよ。

構成⑤自分の意見、感想を書く

読書感想文の書いてはいけない注意点

参考元 http://karakuchi-info.net

続いての構成は、前述した4番の項目に対して自分の意見や感想を書いていくことです。(※目安の文字数:600文字程度)

高校生の読書感想文には正解などないので、

  • 正直に感じた思いや解釈
  • 読み手に一番伝えたいこと

を、たくさん書いていきましょう。

ではどのように意見や感想を書いていけばよいのでしょうか?

意見や感想の書き始め方の例としては、

  • 「なぜ私が感銘を受けたかというと…」
  • 「私の心をくすぐったのは…」

意見や感想の書き終わり方の例は、

  • 「今まで私はこういう考え方をしたことがありませんでした」
  • 「正直、自分の人生には関係ないと思っていました」

と、まとめていくと非常にいいですよ。

また、強く印象が残っている箇所に対して、

  • なぜ印象に残ったのか?
  • なぜ感銘を受けたのか?

自分に問いかけながら書きつつ自分の経験談などと融合すると、言葉に重みが増し文字数にもボリュームが出て自然な文章となっていきます。

読書感想文の中で、自分の意見や感想を表現したりまとめたりすることは最重要な構成部分なので、できるだけ多めに書くことを意識しましょう。

構成⑥学んだこと、今後に活かせること

青空を見上げる

最後の構成は、本を読んで自分のためになったことや、自分の未来に活かせる内容を書くことです。(※目安の文字数:500文字程度)

今回、自分が選んだ本を読んで、

  • 今後に役立ちそうなこと
  • 自分の考え方が変わった点
  • 本の考えとは違う見方や意見

などを書きましょう。

選んだ本を褒める必要はありません。

あくまで率直に感じたこと、思ったことを伝えてくださいね。

そして読書感想文の最後に、

  • これからの自分の課題
  • これからの自分の願望
  • これからの自分の目標

などを簡潔にまとめて締めくくりましょう。

自分の言葉で表現することが、とても大切ですよ。

この6つの構成を意識するだけで、今までとは違う読書感想文が書けるようになりますので、参考にしてぜひチャレンジしてみてください。

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高校生の読書感想文のコツ

原稿用紙に読書感想文の文字

参考元 http://livedoor.blogimg.jp

読書感想文は、大まかな構成に従って各項目で文章をしっかり書ければ、意外に簡単に書けてしまいますよ。

続いては高校生の読書感想文を、よりよく見せるためのコツを紹介します。

コツ①文の始まり

読書感想文を書く際に文章の書き出しを、

  • 「私は~」
  • 「主人公は~」

など、同じ書き出しばかりを多く使うと単調で退屈な読書感想文になってしまいます。

できる限り工夫して、小説などの本から引用しましょう。

例えば、

  • とはいえ、
  • 実のところ、
  • 誤解を恐れずに言うと、
  • 私自身を客観的に見ると、
  • 例えば、

など、自由な言い回しで大丈夫です。

コツ②文の終わり方

「~ですます」調・「~である・~だ。」調

参考元 http://media.qikeru.me

読書感想文を書くとき、「毎回の文章の終わり方をどうすべきなのか?」迷うところ。

基本的に文章の終わり方は2つで、

  • 「〜です・〜ます」調
  • 「~だ・~である」調

の、いずれかです。

中学生の読書感想文までなら、「ですます」が多くても大きく問題はありません。

しかし、「〜です・〜ます」調ばかりの文章はこれまた単調になってしまい、相手に重要な部分が伝わりにくく退屈な印象に。

高校生の読書感想文であれば、「~だ・~である」調を主体にしたほうが味のある理想的な読書感想文になりますよ。

コツ③疑問形の使い方

最後のコツは、文末に

  • 疑問形
  • 問いかけ

などを、適度に文中に入れていくと文章の流れに緩急が生まれておもしろい読書感想文が書けますよ。

シンプルな文の終わり方として、

  • 「~だと思った」
  • 「~だと感じた」

などを多用すると、子供っぽい文章になってしまいます。

例えば、

「~だと思った」の文章の後には、

  • 「しかしこれで本当にいいのだろうか?」
  • 「~について、皆はどう考えるだろうか?」

など、自然に疑問形を組み込むと、読み応えのある読書感想文になりますね。

高校生の読書感想文の書き方まとめ

高校生の読書感想文の書き方は参考になりましたでしょうか?

高校生になると、小学生のように「自分の感想をひたすら書く」といったことは避けた方がいいです。

本を読み終えたらまず構成を考え、大まかな流れを決めましょう。

あとはコツを意識しながらちょっとした工夫を凝らすだけで、読み手の先生の印象が大きく変わります。

また、本の引用を多くしてみたり書き出しや文末を変えたりすると、とてもいい読書感想文が書けますよ。

今回は高校生の読書感想文の書き方について、

  • 6つの構成分け
  • 3つの書き方のコツ

2つに分けて紹介しました。

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